だいにっぽんメモ

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当ブログは筆者が身の回りのことをメモ感覚で書き残していくブログになります。基本的に”自分用”ですが目が寂しいときなどはぜひお立ち寄りください!

進撃の巨人が完結

 

2021年4月9日、完結!

 

2009年から実に11年以上に渡る連載、諌山先生お疲れさまでした。休載もコロナ関連で一度あったのみで実質ノンストップでの完走達成、お見事です。私もいつからか『進撃の巨人』を追うことが人生の一部となっていました。

 

漫画の類をほとんど読まない私がどうして進撃だけはハマってしまったのか。そのきっかけを求めて振り返ってみると思い出されるのはとある2つのシーンでした。

 


 

◯ハンネスが初めて巨人と対峙するシーン(1巻・第2話)

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進撃の巨人』1巻・第2話より

1つ目は物語の冒頭も冒頭、初めて巨人を目の当たりにしたハンネスがその恐怖に屈するシーン。小学生のころに本屋で「1巻冒頭試し読み」的な小冊子を手に取ったのが進撃読者としての正真正銘の第一歩目でしたが、その時に巨人という存在の絶望感がごくごく端的に描かれたこのシーンをみてその世界観にグッと引き込まれたのを覚えています。

しかし、赤い部屋というホラーフラッシュを見て「フィクションにもトラウマを植え付けられ得る」ということを学んだばかりだった当時の私は「この『進撃の巨人』とやらも読んだらトラウマになってしまうんじゃなかろうか…」とコミックス購入をためらってしまいます。

それでもこのシーンに魅せられたことがのちに放送が開始されたアニメ版を見るきっかけとなったことは間違いありません。

 

 

◯「こいつ…どうやってここまで来たんだ!?」(9巻・第37話)

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進撃の巨人』9巻・第37話より

2つ目は調査兵団の一行がラガコ村へと赴いた際にコニーの生家に倒れこむ巨人を発見し、その様子に違和感を覚えるシーン。9巻はちょうどアニメ1期の続きにあたる箇所で、アニメを見終えた中学生の私はストーリーの続きを求めてネットでネタバレを漁るうちにこのシーンに出会いました。

アニメ1期はシーズンボスたる女型の巨人との闘いが軸に据えられていたこともあって単純に人間と巨人の戦い(戦闘行為)をメインに描いた作品になっていたと思います。実際に私もそのような作品として消化していました。つまり、アニメ1期を見終えた段階で私にとって進撃の巨人という作品は「巨人との戦闘」を描く作品になっているわけです。そんな私の認識をたった1体の奇形巨人と1つのセリフで「巨人世界の謎解き」へと変えてしまったのがこのシーン。「この世界の謎解きを見届けたい!」と強く思うようになり進撃を初めて目にしてからこの段階で実に4年、ついにコミックスに手を出し、アニメの続きにあたる9巻から当時最新刊だった12巻までをまとめて購入。

以降は毎年4月・8月・12月に新刊を買いに本屋へと足を運び続け、作品にどっぷりと浸かっていくこととなります。

 


 

以上2つのシーン、1つ目は"作品を注視するきっかけになったシーン"、2つ目は"単行本を買うきっかけになったシーン"でした。どちらも大変印象深いコマで特に2つ目は当時このシーンを眺めるためだけに何度も何度もGoogleで「進撃の巨人 ラガコ村」と検索した覚えがありますw

 

すでに先週金曜日に最終139話が公開されており、普段は単行本かつ紙媒体派の私も今回(34巻該当話)ばかりはマガポケで最速で読んでしまいました。この作品は同じシーンでも2周目、3周目では全く違った見え方をしてくることが多く、「初見読みを3回できる漫画」とでも評したいところ。最終話を読んだことでまた見え方の変わったシーンも出てきました

趣味の少ない自分にとっては『進撃の巨人』という存在の自らの人生における娯楽部分に占める割合が非常に高いため、そういった意味において諌山先生が私の人生をちょっとだけ変えてくれたといっても過言ではないかもしれません。

 

諌山先生、11年間にわたる連載本当にお疲れさまでした。これからは締め切りに追われることなく、心行くまでサウナとライナーをご満喫ください。