だいにっぽんメモ

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共通テスト世界史B解いてみた

 

こんにちは

 

今悪い意味で話題の共通テスト世界史Bを解いてみました。67点だった。もう受験から何年も経つのに案外壊滅はしないもんですね。なんやかんや世界史系(?)のコンテンツや情報に触れることが多いのが効いてそう。なんj世界史部とか

 

何問か適当に見ていきましょう。

 

 

第1問・問1(解答番号1)/正解1→解答4

下線部a「解剖学・植物学・薬学」の学問のいずれかに対応する、中国における成果について述べた文として最も適当なものを、次の1~4のうちから一つ選べ。

 

1.李時珍が、『本草綱目』を著した。

2.司馬光が、『資治通鑑』を著した。

3.宋応星が、『天工開物』を著した。

4.梁の昭明太子が、『文選』を著した。

初っ端から大変しょうもないやらかしをした。単純に「次のうち解剖学・植物学・薬学に関する書物はどれでしょう?」という問いだったのに各選択肢の書物とその著者名が正しいのか否かを考える問題だと勘違い

本草綱目は李時珍だった気がするし、資治通鑑も司馬氏のうちの誰かではあった。ただ、ひとつ確かなのは文選の著者は間違いなく昭明太子だったということ。つまり、本草綱目の著者は記憶違いしてて資治通鑑は司馬叡あたりの著書だ!正解は4!」

こういう思考プロセスを経て4と回答。それもこれも当時の予備校のS先生が「昭和の"しょう"に明太子(めんたいこ)」とかいう印象に残る教え方をしてくださりやがったせい。同先生が「本草綱目の草の字は薬草の"そう"だからな」と教えてくれたことは活かせず誤った選択肢に飛びついてしまった。あまりの迂闊さにもし入試本番だったらと思うとゾッとする。

 

 

第2問・問1(解答番号9)/正解3→解答3

前の文章中の空欄アとイに入れる国の名の組み合わせとして正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。

 

1.ア-オランダ イ-イギリス

2.ア-オランダ イ-イタリア

3.ア-フランス イ-イギリス

4.ア-フランス イ-イタリア

"前の文章"を一部引用すると「ナポレオンの侵略がもたらした悲惨な苦難の記憶は、スペイン人の心にわだかまったままである。この苦難から100年経った今でも[ ア ]とスペインとの間に共感は芽生えようがない。[ イ ]にジブラルタルを奪われたことは、もはやスペイン人を激高させることは少ないものの、(後略)」となっている。

正直これはヌルゲー。ナポレオンがフランスの皇帝ってのは日本史選択のバルバロイどもでも知ってるし、ジブラルタルがイギリス領であることは世界地図を描いて覚えたから多分一生モノの知識になってる。S先生が「イギリスは地中海の勢力争いにおいてジブラルタルマルタ島キプロス島スエズ運河という効率的な陣取り方してる」と仰っていたのも地図を見れば一目瞭然であろう。

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第3問・問5(解答番号19)/正解2→解答2

前の文章から読み取れる事柄あ・いと、日本と東南アジアとの関係の歴史について述べた文X・Yとの組み合わせとして正しいものを、後の1~4のうちから一つ選べ。

 

文章から読み取れる事柄

あ 1850年の東南アジアの人口密度は、同じ時期の日本と比べて低い。

い 1850年の東南アジアの人口密度は、同じ時期の日本と比べて高い。

 

日本と東南アジアとの関係の歴史について述べた文

X 第二次世界大戦中にドイツがフランスに侵攻する前に、日本軍がフランス領インドシナ北部に進駐した。

Y 朱印船が東南アジアに来航し、日本町(日本人町)ができた。

 

1.あ-X

2.あ-Y

3.い-X

4.い-Y

"前の文章"は表もあって引用が難しいので割愛(各所予備校の解答速報等からご確認ください)。この問題も根拠をもって解答できた。あ・いの正誤判断は本文と表を焦らず読めばわかる。1850年の東南アジアの人口密度は表にそのまんま書いてあるし、日本の国土面積と当時の人口は文中に出てきている。日本の面積が領有する植民地の数によって変動している可能性が無きにしも非ずだが、1850年と言うと黒船来航の前なのでそれもなさそうかなと。X・Yについては、ぶっちゃけ、Y単独だと正誤判断はつかなかった。ただ、Xが「hoi4の『大日本帝国が仏領インドシナの領有権を獲得するイベント』ってフランスの降伏が条件だったよな」とhoi4の知識で誤った文だとわかったため消去法でYを選択。Xの正誤判断がついた後で"山田長政"という世界史の教科書に登場する数少ない日本人の名前を思い出しました。

さっきの英領ジブラルタルもそうだけどhoi4はとっても世界史。史実に基づいた展開のおかげで歴史を追体験できるし、モンハンのエリアマップを覚える感覚で世界地図が覚えられるしと神ゲーが過ぎる。ただし、受験生はhoi4で勉強しようとしちゃダメ。時間が無限に溶ける。

 

 

第4問・問4(解答番号26)/正解4→解答1

前の文章中の空欄アの人物の治世に、ロシアで起こった出来事について述べた文として最も適当なものを、次の1~4のうちから一つ選べ。

 

1.ステンカ=ラージンの反乱が起こった。

2.ギリシア正教が国教化された。

3.キプチャク=ハン国に服属した。

4.イェルマークの協力により、シベリアに領土が広がった。

空欄アに入るのはイヴァン4世。"前の文章"に「[ ア ]が怒りに我を忘れて息子を撲殺してしまった後、正気に戻り、後悔している情景を表わしている」とある通り、「息子を殺す」と「息子の死を悲しむ」を両方やったやべー皇帝。イヴァン4世のこのエピソードを初めて聞いたのは、S先生とは別の世界史担当講師であったO先生から「顔のいかつい二重人格の皇帝」と紹介された時でした。確かに今にもこちらに絡んできそうな肖像画ではある。

ちなみに肝心の問題は不正解。2と3は「ロシアにおけるギリシア正教はめっちゃ歴史長いし、◯◯=ハン国が乱立したのは13世紀か14世紀くらいだろ」となんとなくで切れたんですが、ステンカ=ラージンとイェルマークは見当もつかず。調べてみたらステンカ=ラージンも全然時代が違いました。

 

 

こんなところです。センター試験の時代からそうだったけど、「知識ゲー」「知ってるか知ってないかゲー」かのように見えて意外と問題文中にあっさり答えやヒントが書いてあったりするイメージ。最終的には知識ゲーになってくるんでしょうが「こんなん知識ゲーやん」と諦めず、どうせ余らす時間を使って問題用紙を読み込んでみるのも大事な悪あがきかと思います。私はこの方法で第一志望の不合格と浪人生活を勝ち取りました。