◯はじめに
小学1年生の頃から繰り返された親の再婚によって自分の名字が目まぐるしく変わっていったことでどうしても自分の現姓が分からなくなってしまう田中(演:福徳)。本記事ではそんな田中の名字の変遷がどのようなものであるかを田中とその友人である後藤の会話から推測する。
ジャルジャルコント「自分の名前まちがいまくる奴」
「ジャルジャルのネタのタネ『自分の名前まちがいまくる奴』【JARUJARUTOWER】」より
URL:https://youtu.be/nV5cJLf9mw8
◯田中が"自分の名字"を言おうとして発した名字一覧(登場順)
・斎藤
・田中
・井上
・斎藤(2回目)
・井下
・田中(2回目)
・猪本
・石丸
・斎藤(3回目)
・山西
・中村
・井上(2回目)
・佐々木
◯各名字の性格
会話の内容から後藤と田中は学生であることがわかる。細かな年齢までは断定できないため仮に18歳・高校3年生と仮定すると*1、小学1年生からの12年間で最低9つの名字を経験していることになる(田中の発言から予想するに出生時~小学校入学前まで名乗った名字は他の名字と混同されていないものと思われる)。
各名字の登場回数を見てみると斎藤が3回、田中と井上が2回、ほかが各1回となっている。現姓である田中の登場回数が多いのは当然としても、斎藤と井上が複数回登場している点を考えるとこの2つの名字は名乗っていた期間が長かった可能性がある。とりわけ斎藤に関してはその登場回数もさることながら田中自身が「自らの現姓であると確信をもって放った」場面が目立っており、田中にとってより印象的な名字であることが伺える。
また、井上・井下・猪本の3つはすべて「いの」の音で始まる名字であるが、この"いの系"を長いこと名乗っている間、頻繁にこれらを間違えておりその間違え癖を現在も引きずっていると考えられる。その他1回のみ登場の名字たちも「名前が強く意識される時期に名乗った」「複数回名乗った」「未だにその名字で呼ばれることがある」などの理由から斎藤やいの系ほどでないにしろ、間違え得る妥当性を持った名字であることは念頭に置いて考察する必要があるだろう。
◯田中の名字の変遷
以上のことを踏まえて、田中の小学1年生~高校3年生までの12年間を各年前期と後期の2期ずつ計24期に分けたうえで*2各期にどの名字を名乗ったかを考えると変遷を示す年表は以下のようになると推測される。
この年表が正しいと仮定すると、田中が後藤との会話の中でなぜ誤ってあれら8つ(斎藤、井上、井下、猪本、石丸、山西、中村、佐々木)の名字を名乗ってしまったのかについて以下のようにおよそ納得し得る理由を付すことができる。
・斎藤→連続2期と通算5期は最長+田中の直前に名乗る*3
・井上→頻発する"いの系"の中でも最長の通算5期
・井下→"いの系"としてたびたび登場
・猪本→"いの系"としてたびたび登場
・石丸→初改姓で名乗ったという印象深さ+7年越しに2度名乗る
・山西→卒業式によって植え付けられた「自分は名前順学年最後」という印象
・中村→高1でできた友達からの呼称(=未だに学校生活で頻繁に呼ばれる)
・佐々木→高2でできた友達からの呼称(=未だに学校生活で頻繁に呼ばれる)
◯おわりに
「自分の名前まちがいまくる奴」こと田中は小学1年生の石丸への改姓を皮切りに12年間で22回の改姓を経て田中となったこと、田中の次は3度目の山西へとなるであろうことなどがわかった。また、3時間を費やしてジャルジャルのコントを考察した記事を作り上げるのは大変無意義な時間の使い方であるということも学んだ。